第37回日本口腔・咽頭科学会総会ならびに学術講演会において、9月5日(木)に同学会及び住友重機械工業株式会社とランチョンセミナーを共催しました。
本ランチョンセミナーは、東京医科大学・東京工科大学の吉原 俊雄先生を司会にお迎えし、「頭頸部癌に対するBNCT」のテーマでBNCT施行施設である大阪医科薬科大学 関西BNCT共同医療センターの粟飯原 輝人先生・吉野 祐樹先生のお二人にご講演いただきました。
まず、粟飯原先生からは、「適応判断と照射後経過」として、BNCTの原理・歴史や治療前・治療後の患者様に対しての注意点についてご講演いただきました。
続いて、吉野先生からは、「線量計算および治療成績」として、X線治療とBNCTの違いや患者様の治療に至るまでの流れ、安全性の情報や有効性の情報に関してご講演いただきました。
今回の共催セミナーでは、頭頸部外科医である粟飯原先生と放射線治療医である吉野先生のお二人にそれぞれの立場からBNCTに関してご発表いただきました。
BNCTは、通常の放射線治療では経験しないような腫瘍の急激な反応を経験することもある為、その適応判断や管理には施行施設の医師だけでなく他科の先生や紹介元施設の先生との連携が必要であるとまとめてくださいました。
約40名の先生方がご聴講されました。ご参加いただいた先生方そして関係者の皆様ありがとうございました。