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第37回日本喉頭科学会総会・学術講演会において、同学会及び住友重機械工業株式会社との共催によりセミナーを開催いたしました。

2025年3月6日(木)、第37回日本喉頭科学会総会・学術講演会において、同学会及び住友重機械工業株式会社との共催によりセミナーを開催いたしました。 

 本セミナーでは、BNCTの施行施設である南東北BNCT研究センターの髙井良尋先生を司会兼演者として、岩手医科大学 耳鼻咽喉科頭頸部外科学講座の志賀清人先生を演者としてお迎えし、ご講演いただきました。 

(左)髙井良尋先生 (右)志賀清人先生

 まず、髙井先生のご講演では、「旧照射野内に生じた異時性重複癌に対するBNCTでの留意点 – 喉頭温存の観点から -」と題し、BNCTの原理をはじめとする基礎的な解説に加え、自施設で治療した喉頭温存を希望された患者さんの治療経験についてご紹介いただきました。放射線治療歴のある患者さんに発生した異時性重複癌に対するBNCTの可能性や有害事象についてお話しくださいました。  

次に、志賀先生のご講演では、「再発頭頸部癌症例に対するBNCTの実際」と題し、ご所属施設よりBNCTが適応された患者さんの治療経験や有害事象についてご発表いただきました。BNCTの特性や考慮すべき点についてもお話しいただき、BNCTは再発頭頸部癌治療の選択肢の一つとして考えられることが示されました。 

 本学会は、喉頭科学の進歩・発展に寄与することを目的とした専門学会であり、今回のセミナーでは、放射線治療の一つであるBNCTについての理解を深める機会となりました。喉頭温存を重視した治療戦略や、再発頭頸部癌に対するBNCTの実際の治療経験が共有され、80名を超える先生方にご参加いただき、活発な議論が展開されました。 本セミナーにご参加いただいた皆様、ならびに開催にあたりご尽力いただいた関係者の皆様に、心より感謝申し上げます。 

講演中の様子
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