2026年2月6日(金)、パシフィコ横浜にて開催された「第35回日本頭頸部外科学会総会ならびに学術講演会」において、同学会ならびにステラファーマ株式会社、住友重機械工業株式会社との共催により、ランチョンセミナーを開催いたしました。
日本頭頸部外科学会は、頭頸部領域の外科診療と研究の発展を目的とした専門学会であり、年次総会では最新の治療技術や臨床知見が共有されます。耳鼻咽喉科・頭頸部外科を中心に多職種の医療従事者が参加し、教育講演やシンポジウムを通じて医療の質向上と専門医育成に寄与しています。
今回のランチョンセミナーでは、大阪医科薬科大学 関西BNCT共同医療センター 専門教授の粟飯原 輝人先生を座長にお迎えし、「若手から見たBNCT」をテーマに、大阪医科薬科大学より耳鼻咽喉科・頭頸部外科の木下 一太先生、放射線腫瘍科の小畠 一真先生にご講演いただきました。
木下先生のご講演では、「耳鼻咽喉科・頭頸部外科医の視点から」と題し、ご自身の経験から、診療現場で遭遇する、再発症例の治療方針の検討を背景に、BNCTの利点と注意点が紹介されました。
機能温存の可能性や根治照射後でも治療できる点が強みである一方、照射後の粘膜炎や嚥下障害など急性期管理の重要性が示されました。
照射前後の観察・処置・気道管理を耳鼻咽喉科医が包括的に担う意義が強調され、適切な連携により患者満足度向上が期待できる点が述べられました。
小畠先生のご講演「放射線腫瘍医の視点から」では、BNCTの適応判断は画像のみならず、腫瘍と正常組織の位置関係を踏まえた検討が不可欠であることが示されました。実際の症例情報を用いて、治療計画画像や線量マップによる具体的な進め方が紹介され、適応の判断ポイントや治療に至るプロセスが明確に示されました。耳鼻咽喉科と放射線治療科の連携により治療選択肢が広がり、BNCTを診療の選択肢として意識いただく契機となる内容でした。
当日は多くの医療従事者の皆様にご参加いただき、講演後には活発な質疑応答が交わされました。
臨床現場での疑問や、BNCTをどのように診療に取り入れていくかといった実践的な質問もあり、会場全体からBNCTへの期待が改めて感じられる時間となりました。
ご参加いただいた皆様、ならびに本セミナー開催にご尽力いただいた関係者の皆様に、心より御礼申し上げます。
