第47回日本頭頸部癌学会総会・学術講演会で、6月16日(金)にランチョンセミナーを共催しました。
講演1では、司会に南東北BNCT研究センター センター長の髙井 良尋先生をお迎えし、大阪医科薬科大学関西BNCT共同医療センター専門教授の粟飯原 輝人先生に「ホウ素中性子捕捉療法(BNCT)-保険適応から3年を経過して-」という演題でご講演いただきました。
粟飯原先生は、保険適応から3年間の治療実績について、治療の計画をするうえでBNCT専門医だけでなく、耳鼻科医や物理士・放射線技師・薬剤師等の様々なスタッフが協力して、より良い治療を提供するために日々取り組まれていることをグラフや写真を交えてお話くださいました。現在、全国の医療施設から多くの患者様のご紹介を頂いており、お待ちいただいている患者様もいますが、お一人ずつ丁寧にご対応されているとの事でした。
講演2では、司会に近畿大学医学部 耳鼻咽喉・頭頸部外科学講座主任教授の安松 隆治先生をお迎えし、岩手医科大学医学部 耳鼻咽喉科頭頸部外科学講座教授の志賀 清人先生に「ホウ素中性子捕捉療法(BNCT)-頭頸部癌への適応-」という演題でご講演いただきました。
志賀先生からは、ご所属の病院から紹介した患者様の治療実績を1例1例提示いただき、適応や今後の課題についてお話いただきました。志賀先生は昨年度の同学術講演会の共催セミナーでもご講演いただいていますが、“昨年と比べてBNCTの認知度が大きくなっており、今後期待の持てる治療法である“とのお話でした。
昨年の同学会ではwebライブ配信を含め約90名の先生方に共催セミナーをご聴講いただきましたが、今回、会場で130名以上の先生方が聴講され、頭頸部癌学会でのBNCTに対する関心の高さがうかがえるセミナーとなりました。
ご参加くださいました先生方、そして関係者の皆様、ありがとうございました。