2025年11月27日(木)、東京国際フォーラムにて開催された「日本放射線腫瘍学会第38回学術大会」において、同学会ならびにステラファーマ株式会社、住友重機械工業株式会社との共催により、ランチョンセミナーを開催いたしました。

日本放射線腫瘍学会(JASTRO)は、放射線腫瘍学の発展を通じて、がん治療の向上に寄与することを目的としています。放射線腫瘍学に関する研究者・医師・看護師・技師など多職種が参加しており、年次学術大会では、最新の研究成果や臨床応用を共有し、臨床現場と研究の橋渡しを行う場として重要な役割を担っています。
本セミナーでは、国立がん研究センター中央病院 放射線治療科長の井垣 浩先生を座長にお迎えし、大阪医科薬科大学 放射線腫瘍学教室 教授 二瓶 圭二先生より「BNCT適用拡大に向けた今後の展望」、南東北BNCT研究センター センター長 髙井 良尋先生より「保険診療後5年間の集積データ解析および咽喉頭領域旧照射野に生じた異時性重複癌に対するBNCTの実態」についてご講演いただきました。
二瓶先生のご講演では、BNCTに関する将来展望につき、最新の研究成果を交えてご紹介いただきました。
放射線腫瘍学のご専門医としての立場から、一般的な放射線治療とは異なり薬剤を併用するBNCTの特徴について、ご自身がどのように理解を深められたかを実体験を踏まえて分かりやすくご説明いただきました。
髙井先生のご講演では、臨床データを基に、現場での知見や経験についてご講演いただきました。特に、咽喉頭領域のがんに対して、咽頭機能をできるだけ温存する治療選択肢としてBNCTの説明が行われ、安全性や有効性を踏まえたご説明をしていただきました。
ご聴講いただいた先生方にBNCTの現状と今後の展望を知っていただく貴重な機会となりました。
事前に準備していた整理券は早々に満員になり、当日は120名を超える先生方にご参加いただきました。活発な質疑応答も行われ、本学会においてBNCTへの期待が改めて感じられるセミナーとなりました。
ご参加いただいた皆様、ならびに本セミナー開催にご尽力いただいた関係者の皆様に、心より御礼申し上げます。

