2026年7月30日(木)〜8月1日(土)に京都大学百周年時計台記念館で開催された 「第22回日本中性子捕捉療法学会学術大会」において、ステラファーマ株式会社は7月31日(金)にランチョンセミナーを共催いたしました。
日本中性子捕捉療法学会は、NCT(中性子捕捉療法)の基礎研究から臨床応用まで幅広い領域の発展を目的とする専門学会であり、研究者・医療従事者が多数参加する学術集会です。京都大学研究用原子炉(KUR)をはじめとする国内の研究基盤のもとで長年培われてきたBNCT研究の歴史を支え、BNCTの発展に大きく寄与してきた学会でもあります。当社にとっても、最新の学術知見を共有し、医療機関との連携を深めるうえで極めて重要な位置づけの学会です。

今回の学術大会は 「伝統革新」 をテーマに掲げ、研究用原子炉で築かれてきた研究の歴史的蓄積としての“伝統”を振り返りつつ、加速器BNCTの進展や複数の適応疾患を対象とした臨床試験の進展など、BNCTが実臨床へと大きく歩みを進める現在の“革新”を見据えた議論が行われました。
KURが長年の役割を終え、運転を終了する節目を迎える中で、これまでの学術的基盤を次世代へとつなぎ、BNCTの未来を見据える貴重な場となりました。
ランチョンセミナーでは、大阪医科薬科大学 BNCT共同臨床研究所の小野 公二先生を司会にお迎えし、セミナーの進行を務めていただきました。
当社取締役の林 利充が登壇し、「BNCTの最新データ:頭頸部癌の市販後情報と他腫瘍における臨床試験の状況」 として、ステボロニンを用いたBNCTに関する最新の知見をご紹介しました。頭頸部癌に対する市販後情報では、国内第Ⅱ相試験(JHN002試験)や一般使用成績調査の最終集計をもとに、治療の安全性や患者背景の特徴が整理されました。
また、頭頸部癌以外の腫瘍における臨床試験の最新状況についても触れられ、BNCTの適応拡大に向けた研究開発の進捗について紹介されました。
歴史的蓄積としての研究の歩みと、加速器BNCTの進展や新たな適応疾患への挑戦をどのように結びつけていくかという視点からも語られ、今回の大会テーマである 「伝統革新」 を体現する内容となりました。
当日のランチョンセミナーには、研究者・医療従事者をはじめ、多くの皆様にご参加いただきました。
ご参加いただいた皆様ならびに開催にご尽力いただいた関係者の皆様に、厚く御礼申し上げます。
